ドラことば 心に響くドラえもん名言集

先日、『「のび太」という生きかた』という本の書評を投稿しましたが、
ドラえもんの名言関連でもう一冊。

こちらの本は、ドラえもんの出版元である小学館が編集しており、
原作元の藤子プロも監修といて関わっている、いわば公式本。
原作マンガのコマとともに、ドラえもんの名言が紹介されています。

言うなれば、ひたすらコメントつきで名言が紹介されているだけの本なのですが、
取り上げられたひとコマだけで、子どもの頃に読んだストーリーまで思い出せるのは
「ドラえもん」がいかに心に残るお話がいかに多いか、ということなのだと思います。

ドラえもんやのび太のセリフに名言(たまに迷言も)が多いのはもちろんなのですが、
子供の頃にはよく理解できていなかった、のび太のお父さんやお母さんのセリフなども、
あらためて見返してみると、いい言葉が多いなあ、と改めて思いました。
スネ夫はおべんちゃらやゴマカシなど、下衆なセリフが目立つのですが、
今考えてみると一番出世するのはこういうタイプなのかもなあ、なんて思ってしまいます。

セリフだけでなく、「ドラえもん」の2代目キャストである声優さんたちの
インタビューも掲載されており、なかなか読みごたえのある内容になっています。
普通の本のように、前から目を通していく、ということでもいいと思いますが、
「家族編」「決意編」など、章ごとに分類がされていますので、
本棚においておいてたまに取り出して、その時の気分によって見返してみる、
という読み方もよさそうです。

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ドラことば心に響くドラえもん名言集
小学館
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