映画の日を利用して、もう1本映画を観てきました。
それが「魔法少女リリカルなのは」。
テレビアニメとして放送されている時から知ってはいたのですが、
「魔法少女」というタイトルと、主人公が小学3年生という設定から、
子供向け、あるいはそういう趣味のある大きなお友達向け、と思っていました。
ただ、その後のシリーズも含めて、平凡な少女であった主人公の
10年以上にもわたる一大ドラマを描いている、という設定に興味があったのと、
ボクの仲間内でも評判が高かった、ということもあり、この機会に観てきました。
まず、「魔法少女」のタイトルに騙されがちですが、
このアニメは、どちらかというとSFと解釈するほうがしっくりきます。
この世界における魔法とは、
「魔法の杖」というハードウェア上で、「魔法」というソフトウェアを動かす、
というイメージのようです。
このため、戦闘は、魔法というよりも、接近戦闘兵器や銃器による近未来戦
といった感じで、武器の起動時や発動時など、かなり本格的に描写されています。
ストーリーとしては、散らばった21個の魔力を持つ宝石
「ジュエルシード」をめぐる戦い、といった、比較的単純なもの。
ただ、主人公である高町なのはのライバルであり、
もうひとりのヒロインといえる「フェイト・テスタロッサ」の出生の秘密とも
大きく関わり、人間ドラマとしてももかなり複雑に交錯してきます。
エヴァンゲリオンが表向き子供向けロボットアニメであると思いきや
緻密な世界観に裏打ちされた本格的なSFだったように
「なのは」も、萌え系魔法少女アニメという表面上の姿からは
想像もできないような世界設定と伏線で構成されている作品になっています。
この手のアニメを見て毎回思うことなのですが、
子供たちは内容を理解できるんですかね?
絵柄に好き嫌いがありそうですので、万人にオススメはできませんが、
それさえ大丈夫であれば、大人でも十分楽しめる作品だと思います。
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絵だけ見るとアレなんですけどねぇ…