ロバート・ダウニー・Jr.とジュード・ロウが主演する映画、シャーロック・ホームズ。
これまでの探偵映画とはちょっと趣が異なるアクション映画ということで、
ホームズファンの端くれとして楽しみにしていました。
ちらっと物語の核心に触れてしまう部分がありますので、
これから見る予定の人はネタバレになってしまうかもれません。
その場合は、ここから先は開かないでください。
* * * * *
頻発する殺人事件の背後に動く神秘主義の魔術師とホームズとの戦い。
この事件は、国家権力をま巻き込んだ国家錬成陣(笑)など、
巨大な陰謀劇につながっていきます。
映画を見ている側が「魔術」が本当に実在する世界なのではないか、
と思い始めるころ、最後にホームズがすべて「トリック」だと看破する場面は
(微妙に名探偵コナン的なムリヤリ感もなくはないのですが)
探偵映画ならではの爽快感があります。
レストレイド警部やハドソン夫人、アイリーンや宿敵モリアーティ教授など、
ホームズの小説に登場する人物がいろいろと登場してくるのも
ファンとしてはうれしいところです。
また、アヘンの煙が漂い、実験器具が散乱するホームズの部屋など、
あえてホームズの裏の部分にスポットを当てているのおもしろいです。
ただ、格闘家の表現はちょっとやりすぎな気もしたなぁ。
そして、個人的に心に残ったのは、その映像美。
霧の街ロンドンをイメージさせる、ちょっとくすんだ質感の映像は、
魔術が存在するかもしれない、と思わせる、そんな時代背景を感じさせ、
すっと感情移入させられます。
謎解き、そしてアクションと、観終わった後にすっきりとした気分になり、
ぜひとも劇場の大スクリーンで見て欲しい映画だと感じました。
折りたたむ
* * * * *
ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント (2015-11-03)
売り上げランキング: 48,173