名探偵コナン 天空の難破船(ロスト・シップ)

5月の映画の日。
毎年恒例ともなっている名探偵コナンの最新映画
「天空の難破船(ロスト・シップ)」を観てきました。

前回の「黒の組織」に続き、今回のコナンのライバルとなるのは
原作でも人気の高い「怪盗キッド」です。

いつものように鈴木財閥相談役の挑戦状を受けて、宝石を盗みにやってきたキッド。
その戦いの舞台となる飛空船がハイジャックされてピンチに陥る蘭たちを救出するため、
一時的にキッドとコナンがタッグを組み、殺人ウイルスを持つテロリストに戦いを挑む、
というストーリーです。
さらに、テロリストの不可解な動きに対して、背後にある「真の目的」を阻止すべく、
地上では、これまた映画では名サポーターに徹する「西の名探偵」服部平次も活躍します。

コナンの映画シリーズでは、緊張感とスピード感のある展開が見せ場になりますが、
今回は、怪盗キッドとのやり取りに加え、バイオテロを企むテロリストとの戦いが、
息つく暇もないほどスピーディーに展開されています。
特に、テロリストとコナンの対決シーンは、阿笠博士の発明品だけでなく
物語前半で紹介された鈴木財閥の「対キッド用」武器もあますところなく活躍し、
息の詰まるような、そして最後は爽快感のあるものになっています。

個人的には、今回の作品はアクションシーンが多く、そのため、「頭脳戦」の色合いが
相対的に薄まっていて、少し物足りないところもありました。
そうしたところも含め、今回は「怪盗キッド、カッコいい!」がテーマの
映画なのではないでしょうか。
今回は池袋の映画館で観たのですが、土地柄もあってか
観客の8割がたが若い女性でした。
そんなせいもあって、映画のCMでも使われている「キッドと蘭のキスシーン(?)」には
あちこちで歓声が湧き起こっていました(笑)

長く続いている作品ではありますが、
お約束あり、新しい試みありと、高いレベルに作り上げられているのがすごいです。
推理、アクション、そしてロマンスと、いろいろな楽しみ方ができる
どんな人にも勧められるエンターテイメント作品だと感じました。

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去年公開の劇場作品。個人的には一番面白かったかなぁ。