ダーリンは外国人

5月の映画の日、2本目に見た映画は「ダーリンは外国人」。
実話をもとにしたエッセイマンガが原作になっている作品です。

原作のほのぼのとした雰囲気と、外国人のトニーの鋭い視点が好きで、
前作は何度も読み返すほどのファンでしたので、
この作品がどのように映画化されるのだろう、と注目していました。

事前情報なしに観に行ったのでちょっと戸惑ったのですが、この映画は
「ダーリンは外国人」が出版されるまでのいきさつの物語になっています。
ただ、「外国人のカレ」と付き合ったらどうなるのか、というテーマは変わらず、
「文化の違い」「家族の反応」などといったエピソードがベースになっています。

「抜かれるなら(バスよりも)『度肝』」「ぶん殴るの『ぶん』って何」といった、
外国人ならではの日本語に対する疑問、
「外国人のカレ」を紹介した時の家族の反応、文化や価値観のちがいによる衝突など、
日々おこる問題を、漫画家を目指す「さおり」の目を通して、
時にコメディタッチに、そして時にドラマチックに描かれています。

主演の井上真央さんは、外国の空港でスーツケースを引っ張っているシーンなど、
どうしても「花より男子」のつくしのイメージが出てしまう部分もありますが、
「さまざまな問題に翻弄されるふつうの女の子」はやはり当たり役です。
そして何より、トニー役のジョナサン・シェアさんがすごいですね。
日本語も流暢で演技に大げさなところもなく、いい味を出しています。

あと、印象に残ったのが劇中に使われている音楽。
エンディングに使われているaikoさんの「向かいあわせ」ももちろんですが、
KREVAさんの「くればいいのにfeat.草野マサムネ」が挿入歌になっており、
シチュエーションにとても合っており、心に響きます。

原作の映像化を期待していた人にはちょっと物足りない印象もあるかもしれませんが、
逆に言えば、原作を知らない人でも楽しめる作品になっていると思います。
家族や夫婦がお互いを理解することの難しさや大切さを改めて考えさせてくれる、
心がほっと温かくなる作品でした。

  * * * * *

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挿入歌に使われている「くればいいのにfeat.草野マサムネ」も収録された
KREVAのベストアルバム。
久しぶりに聴きなおしてみたいです。