にゃんことカイザー

2010/5/30 書評

前回紹介した「ユリポップ」と同じ作者の作品「にゃんことカイザー」の最新刊が
同時期に発売されました。

「にゃんことカイザー」は、3人の女の子と、その先生（保父？）である
しゃべる犬カイザーによる日常を描いた4コママンガ。
カイザーの変態・外道っぷりと、それぞれ性格の違う3人、
にゃんこ、りんご、からすとのやり取りがシュールで、くすっとさせられます。

ギャグマンガのストーリーを紹介するのはナンセンスなので省略しますが
カイザーの発言が、いちいちどストレートで痛快です。
そして3人の反応が、またかわいらしくて、おもしろい。
あくまで想像ですが、カイザーは作者である珠月まや先生自信の欲望を、
マンガの場を使って、ブレーキを踏まずに思いっきりぶちまけているのではないでしょうか。

また、作者のシュールなギャグと、独特のセリフまわしはこのマンガでも健在です。
特にオチに使われてるカイザーのセリフや、りんご、からすのツッコミが
漫才のようにあまりに的確で、目の前で繰り広げられているようです。

幼女と変態犬、という設定だけだとかなりマニアックな印象を受けますが、
実際はそんなことはなく、絵柄のかわいらしさもあってかなり読みやすい作品です。
今回出た3巻で最終巻ということで、とても残念です。

＊　＊　＊　＊　＊