それでも仕事は「好き!」で選べ

転職活動をはじめた時に、タイトルが気になって手に取りました。
これは新卒の人でも多かれ少なかれ考えることかもしれませんが、
仕事を「お金を稼ぐ手段」として割りきるのか、
「やりたいことを実現する手段」考えるのかは、かなり大きな違いがあると思います。

この「究極の選択」とも言える問いに対して、
好きなことを仕事にすることのメリットと、不安に対して、
実際に「好き!」を仕事にした人のエピソードを取り上げながら、
答えを出していきます。

筆者は、元リクルートで就職情報誌の編集長を務め、
そこから、まったくの未経験から映画の業界に転身した、
まさに「好き!を仕事にした」人であり、その言葉には説得力があります。

漠然と「好きなことを仕事にしたい」と思うことは誰でもあると思うのですが、
殆どの場合「稼げないのではないか」「失敗するのではないか」という理由を出して
あきらめてしまうのではないかと思います。
それに対して、筆者は「段階的に、計画的に、好きなことを仕事にするルートを考える」
そして、「チャンスは自然とやってくるものではなく、自分でつかみにいく」
ということを説いています。

さすが元リクルートの人だなあ、という前向き、かつパワフルな考え方で、
読み終わったあとに、自分も行動したいと思う強いきっかけをもらえました。
「好き!を仕事にすること」に迷いがある人には、ぜひとも一度読んでみてもらいたいです。

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それでも仕事は「好き!」で選べ (Nanaブックス)
田中 和彦
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