自分はコミュ症という程ではないかと思っているのですが、
はじめての人にどんな話をすればよいか、悩むことがよくあります。
営業や会合のような場であれば、仕事の話をすれば良いのでまだいいのですが、
そうでない「雑談」となると、話題を探すのはなかなか難しいと感じます。
本書ではこうした悩みに対して、筆者はコミュニケーションの大半は意味のない会話であり、
「場の空気を作る」ことこそが目的であると述べています。
たまたま見たものなどから会話が始まり、話題がまとまりなく飛びながら、
特に結論もなく終わる。こうしたことが「雑談」であり、
プロの話し手である芸人さんのように「オチをつけなければならない」
「上手に話さなければならない」などといった事を考える必要はないと論じており、
たしかにそのとおりであると漢字ました。。
こうした「まとまりのない話」を展開するにあたって、
「ひたすら疑問をつけて返す」「日常のトラブルはチャンス」「旬なネタを仕入れておく」など、
具体的なテクニックがわかりやすい例とともに解説されており、
すぐにでも実践ができそうな内容となっています。
これまでどうしても、「意味のある会話をしなくちゃなあ」と思うことが多かったので、
本書の視点はかなり目からウロコの内容でした。
そう考えると、確かに雑談は男性よりも女性のほうが得意そうだなあ。
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雑談力が上がる話し方―30秒でうちとける会話のルール
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齋藤 孝
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