TwitterやFacebookといったSNSが一般に浸透する中で、
「ソーシャルネットワーク」を活用したプロモーションが注目されて久しくなっています。
いわゆる「バズマーケティング」というような言い方もされていますが、
本書ではこれを「ソーシャルインフルエンス」と称し、
具体的な事例とともに、どのように戦略でPRをしていくべきなのかを論じています。
売れる商品はもちろん「良い物」であるだろうと考えがちですが、
筆者は売れるための「空気」こそがこれに大きく作用されてると述べています。
この「空気」を作り、これによって世を動すための「戦略PR」について、
具体例を交えて解説がされています。
この「戦略PR」について、インターネットと消費者の行動原理の変化によって、
新たな手法が生まれてきていると筆者は述べています。
本書の後半では、TwitterのRT、Facebookの「いいね!」といった手法を活用し、
話題を作る具体的な方法について、3つのステップで解説がなされています。
また、インターネットだけで完結するのではなく、マス広告との連携で効果を最大化することで、
ソーシャルインフルエンスが生まれると述べているくだりは、非常に説得力があります。
様々なマーケティング手法を戦略化、ストーリー化しするというステップは
かなり複雑ではありますが、非常にわかりやすく解説されています。
本書のターゲットは中〜大規模のマスマーケティングを行う企業と思われますがが、
考え方はすべてのマーケティング担当が読んでおいて損がない内容だと思います。
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