セントラルパークとメトロポリタンミュージアム

今日は1日、メトロポリタンミュージアム(Met)を見学する予定で、
開館時間に合わせて宿を出発しました。

メトロポリタンミュージアムはセントラルパークの中にあります。
今日は天気も良く、コートを着て歩くと汗ばむくらいの気候でしたので、
まずはふらっとセントラルパークを散歩してみることにしました
朝食代わりに屋台でホットドッグを買って、それをかじりながら散策します。
うーん。なんかニューヨーカーっぽくって、カッコいいかも。

マンハッタンの中心とは思えないようなのどかさ。

いたるところをリスが走り回っています。かわいい。

ジョン・レノンをしのぶ、ストロベリー・フィールズ。

セントラルパークは見所も多いので、散歩しているとあっという間に時間がたちます。
何より緑が多く、天気がいいので歩いていて気持ちがいい!
結局、ミュージアムに着くまで、3時間ぐらい歩いてしまいました。
どうも、ボクは放っておくと歩き回りすぎるクセがあるみたいなので、注意が必要です。

タイムトラベルが楽しい、あのメトロポリタンミュージアム。

ミュージアムの入り口では手荷物検査がありましたが、
ざっとかばんの中を見るくらいなので、それほど気にすることはないと思います。
受付で$20を支払うと、入場券代わりにバッジがもらえます。
これをつけていると、1日入退場は自由みたいです。
あとは、インフォメーションで日本語の案内図をもらえば、準備万端です。

で、中なんですが、予想以上に広いです。てか広すぎます。
なにしろ、美術品を展示するだけでなく、
地域ごとに、その時代の建物や部屋をそのまま再現してしまっているのです。
(エジプト館とか、神殿とかが本当に再現されてしまっている)
そんなものを、ひとつの博物館内にまとめてしまっているのですから、
そりゃいくら広くても足りないはずです。
さすがアメリカ人。アホじゃないかと思うくらい、スケールがデカいです。

ボクは美術にあまり興味があるほうではないので、
ざっと見て回ればすぐかな、と思っていたのですが、甘かったです。

まず、日本でよくある「順路」というものがないので、
なかなか効率よく回ることができません。
おそらくですが「興味あるところを散策して回る」という感覚なのだと思います。
日本人は「全部見ないと損した気分になる」という気持ちが
どこかにあると思いますが(ボクだけ?)、そこは文化の違いかと。

あとは、美術に興味がなくても、気になるものを見つけると説明を読んでしまうこと。
もちろん、説明はすべて英語なので、
英文を理解するのに時間がかかる、ボクの英語力の問題もあるのですが。
でも、英語で説明されると、日本語で読んだのとはまた別の発見があっておもしろいです。
特に、日本文化の英語の説明がおもしろかったです。
弥生式土器が「jar」と説明されていて、おぉなるほどー、と思ったり。
あと、外国人がマンジのマークを見て、「Nazi?」「No, Japanese temple mark.」
みたいな会話をしているのがおもしろかったり。
てか、外国で、外国人に囲まれて、日本の歴史的を見るのは、何だか不思議な気分です。

とりあえず、興味があったエジプト、アジア、現代美術、造形あたりを中心に、
かなり流して一通り回ったつもりですが、それでも見ていない展示がいくつかあると思います。
どのガイドブックを見ても、Metは1日では回りきれない、とありますが、これは確かでした。
結局6時間くらい見学していたと思うのですが、それはつまり6時間立ちっぱなしだったってこと。
セントラルパークとそこまでの移動を考えると、10時間くらい歩いていたことになります。
荷物はガイドブックくらいだったのですが、、帰る頃にはカバンが鉛のように重く感じられました。

見学に1日かかるということは、それはつまり1日立ち続けるだけの体力が必要だっていうことです。
Metを訪れる際には、ぜひとも万全の体調と少ない荷物で臨むことをオススメします。