待ちに待った20世紀少年の最終章が公開になったので、
さっそく観に行ってきました。
第2章のストーリーが、原作と多少異なっていましたので、
どう決着をつけるのか、とても楽しみにしていました。
この映画も、レビューを書くとどうしてもネタバレに触れざるを得ませんので、
これから見る予定がある人は、以下の内容は読まないでください。
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いや、期待通り、おもしろかったです。
観終わったあと、余韻でしばらく動けませんでした。
2章を見たときに、「ともだちは”最後まで”フクベエ」になるのではないか、
と予想していたのですが、これは半分当たりで、半分はずれ。
結末はかなり原作に近しくて、逆に驚きました。
ストーリーがかなり補完されているので、理解しやすいと思います。
ただ、最終シーンはわりと唐突感があるので、
見る人によっては「尻切れトンボ」感があるかもしれません。
20世紀少年は、毎回、原作そっくりのキャスティングが話題になりますが、
個人的には今回初登場した「コンチ」役の山寺宏一さんがハマリ役でした。
「コンチ」はあまり目立ちませんが、後半の鍵を握る、
なにげに重要な役回りだと思うのですが、
「まさにイメージどおり!」という感じでした。さすがだなぁ。
ヤン坊・マー坊役の佐野史郎さんの特殊メイク(映像効果?)も見物です
あと、ダイアモンド☆ユカイさんや、武蔵選手、MCUさんなんかが、
ちょい役で登場しているのも、これまた豪華です。
各登場人物ごとの要素が詰め込まれすぎていて、
それぞれのエピソードが薄まってしまっている感もありますが、
原作後半の、怒涛のストーリー進行が良く表現されているように思いました。
現実と空想のギリギリのバランスで成り立っているこの作品で
原作の空気感を残しつつ映像化する、ということは、
実はすごく難しいことだと思うのですが、見事に表現されていました。
てか、もう続きが見れないのが残念だな~本当にすばらしかったです。
折りたたむ
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最終章を楽しむために、ぜひ復習のために2章を見ておくことをオススメします。
細かい伏線がいくつも張り巡らされていることに気づきます。
浦沢 直樹
小学館
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映画を観ると、やはり改めてもう一度原作を読みたくなりますね。