ブランド人になれ! 会社の奴隷解放宣言

以前から気になっていた著者の書籍であり、またタイトルにも惹かれて手を伸ばしました。
著者はリクルートで新規事業としてフリーペーパー『R25』を手掛け、
その後、ライブドアの堀江貴文氏やZOZOの前澤友作氏のもとで要職を務めた田端信太郎氏。
広報担当やインフルエンサーとしてメディアでもよくお見かけする方です。

サラリーマンは会社の奴隷ではなく、「会社」という存在に後ろ盾をもらうメリットがあるのだとし、
自分をブランド化し、社内外への影響力を高めることで、
サラリーも増えるし、何よりも自分のやりたいことができるようになる、ということが
著者の破天荒とも思える生きざまと合わせて論じられています。

終身雇用という幻想は露と消え、またSNSなどの個人の情報発信のチャネルが一般化している中、
会社ではなく「自分自身をブランド化する」というということについては、
会社勤めをする中で個人的にも強く感じてきたことであり、
それがわかりやすく言語化されており、とても腹落ちがする内容でした。

中でも「システムの一部になるのではなく、システムを作り出すこと」とか
「あいつは勝ち馬だと思われたらこっちの勝ち」といった内容は、
これまでの自分の経験の中で考えても、ホントにそうだよなあ、という感じです。

あえてだとは思うのですが、かなり極端な語り口で書かれている部分もあり、
万人受けはしない内容かとも思うのですが、
個人的にはかなり考えさせられることが多く、指針の一つになると感じられた一冊でした。

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ブランド人になれ!  会社の奴隷解放宣言 (NewsPicks Book)
田端 信太郎
幻冬舎 (2018-07-06)
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